コラム

東日本大震災から学んだこと

鈴木 元一朗(グランドコンパス)
東日本大震災から学んだことイメージ画像

 あれから9年が経ちます。衝撃的な映像から離れられず見入っていたあの日を思い出します。現実なのか、夢であってほしいとただただ願うばかりでした。こうした大きな、幾たびの災害からの教訓を活かさなければいけないのです。が、忘れたいのか忘れてしまうのか、記憶の片隅に追いやってしまします。

 真冬の出来事で停電の最中では暖房器具は使用できません。石油ストーブの灯油も底をつきます。簡単に暖を取ることができたのは車です。がいつしかガソリンは尽きていきます。道路や輸送の復旧には時間がかかりますから当然入手困難になります。次第に物流が戻りつつある中でも満タンにはできません。給油に制限量が設けられるのです。移動や暖房器具としても使いたいのに。

 冬の避難所は風邪やインフルエンザの罹患のリスクが高まります。薬が手に入らず持病を悪化したり、ヒートショックによる心疾患、脳疾患、感染症、肺炎、エコノミークラス症候群と災害関連死で亡くなる方が3,000人を超え、熊本地震では、亡くなった方の約8割にも上る。コロナウィルスなどワクチンが開発されていない病が蔓延したらどうなるのでしょうか。

 建築基準法改正や耐震リフォームによる住宅の倒壊や家具の転倒で亡くなる方は減りました。災害関連死にならないように住み慣れた我が家で災害後も暮らす、在宅避難を検討する必要があります。

 倒壊や被害の少なかった我が家で生活を続けるには、食料や水の備蓄が必要です。そしてエネルギーが重要になります。ガソリンによる車の移動や発電機。灯油による石油ストーブ。カセットコンロによる調理。電気による食材の保管である冷蔵庫の稼働や空調。災害に強い住宅にリフォームすることは万が一に備えたリビングニーズ保険のようです。一家庭でなく、ご近所や地域で分担することもいいでしょう、費用負担も軽減できますし、そうしたつながりが災 害時には有効でしょう。

 北海道胆振東部地震での全道停電、令和元年の台風15号による大停電も記憶に新しい。電気のありがたみは体験しないと想像できません。お子さんやお年寄り、障碍者の方にはさらに不安は大きいでしょう。

 パニック状態の中で冷静に思考できませんから、防災訓練が有効になるのでしょう。家族皆さんで災害時にどのような行動をしたらよいのかを話し合って欲しいです。園児からできる防災行動間違い探しや避難をゲームで学ぶものもあります。3月は我が家の防災訓練をしてみませんか。