コラム

エネルギー係数を検討しよう

鈴木 元一朗(グランドコンパス)
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 電気代上がっていませんか?自動引き落としだからあまり気にしていない?先月いくらだっけ?と悠長にしていられる時代は終焉を迎えようとしているかもしれません。

 電気代は、基本料金+使用料金+再生可能エネルギー発電促進賦課金の3段階の構成である。

 この再エネ賦課金の存在を知らない、知っていても我が家ではいくら支払っているか知らない方が多いようです。標準家庭ではこの金額が2012年度には月88円だったものが2018年には月1160円にも値上がりしている。再エネ賦課金単価2.90円×使用料だそうだ。太陽光などが発電した電気を高額な単価買い取る固定価格買取制度では、太陽光の普及が進むほどにこの金額は多くなる。2018年度は3.1兆円にもなるようです。このところの災害での停電により、太陽光発電の需要は高まっているのでますます電気代上昇につながります。

 さらには原発の廃炉費用を電気代に転嫁するとのこと、原発の寿命が40年とされているわけですから今後も廃炉は増えていきます。原発で創った電気を購入して恩恵を受けたから廃炉の際も負担する論理でしょうが、納得がいきません。

 さらには、燃油調整額もこのところの原油高で上昇しています。イランへの経済政策でイラン産の安い原油の輸入を停止し、その代替分を値段の高い国から輸入せざるを得ないようで、資源の無い国だから仕方ないのでしょう。

 このように電気代は上昇を続けていきます。将来に毎月10万円の請求が来たらどうするのでしょう。電気は購入する時代ではなく、自宅で電気を創って使う、電気の自給自足時代になっていくでしょう。電化製品が増えて便利になっていく一方で、それを動かす電気の調達に苦労する時代。

 夏は猛烈に暑くなり、冬は大雪に見舞われる異常気象の中で、電気の使用量を減らすための住宅の断熱化が進んでいくでしょう。

 食糧の自給自足、電気の自給自足、水の自給自足をするのに効率的なのは地域、ムラ社会です。役割分担をし生活する大昔のスタイルです。そういえば、最近のワンフロアーリビング化は縄文式住居のようだと思うのは私だけでしょうか?
 家計に占めるエネルギーコストをどうするか、考えなくてはいけません。食費エンゲル係数、教育費エンジェル係数からエネルギー係数を検討する時代になりました。